2010年01月16日

地方からの発信が魅力 富良野塾OB久保隆徳さん「人の温度が感じられる」(産経新聞)

【閉幕富良野塾】(下)最後の塾生、古賀まどかさん「1期生が開けた重い幕を開けたい」

 3月の閉塾を前に富良野塾(倉本聰塾長)26年の総決算となる舞台「谷は眠っていた」の公演が15日から始まる。第3回は、11期生の俳優、久保隆徳さん(43)と富良野塾最後の塾生となる25期生の古賀まどかさん(26)に話を聞いた。

 −−久保さんも卒塾後、富良野にとどまって活動をされている1人ですね。

 「倉本先生の中央から発信するのではなく、地方から発信するという考え方の影響が大きい。先生の作品に参加していると、僕は世の中を変えるくらいの作品に参加できているな、と感じる。そんな芝居を中央ではなく、地方でつくって、逆に中央に持っていくというのが僕にとって魅力ですね」

 −−倉本作品にひかれている。

 「そうですね。あとは、仲間たちです。同じ釜の飯を食った仲間たちと芝居をやっていけるという点です」

 −−富良野グループのメンバーとしては古株になった。

 「自分が引っ張っていかなければならない立場にいると感じます。閉塾は新しい始まり。40代という年齢も何かを動かすことができる年齢だと思う。新たなスタートを切ることができる年齢だと思う」

 −−「優しい時間」や「北の国から2002遺言」、「風のガーデン」など倉本さんのテレビドラマの常連ですね。

 「最近、ちょくちょく出させていただいています」 

 −−テレビを使って地方から発信しようとは思いませんか。

 「やっぱり芝居と違って、マスメディアというか、テレビの影響力はすごい。僕らでやりたいな、とすごく思っている分野でもあります。札幌に行ったりして、同世代の人たちとつながりをつくり、何かをつくっていきたいなとは思っています」

 −−今はテレビ局でなくてもドラマや映像を発信できる。携帯やネットでドラマが配信される時代ですからね。

 「昔より選択肢が広がっている気はします。ただ、僕ら富良野塾のOBは、いわばアナログ人間。塾でやってきたこと、倉本先生から教わってきたことは人と人とが触れあう生の世界。人の温度が感じられるのが、すごく楽しいんです」

 −−テレビやネットの世界よりも魅力的。

 「それで、これまで、あまりネット映像などの世界に頭がいっていなかった。やっぱり中心となるのは、人と人とが触れあう世界かなと思います」

■久保隆徳(くぼ・たかのり) 昭和41年生まれ。福岡県出身。東京で演劇活動をした後、富良野塾(11期生)に入塾。卒塾後、富良野に残り農業をしながら役者を続ける。富良野を拠点に俳優活動を行い、舞台だけでなく映像にも活躍の場を広げている。

 −−古賀さんは「谷は眠っていた」で描かれている草創期の塾生をどう見ますか。

 「絶対的に違うと思います。私たちの想像の及ばない苦労と熱い思いを持っていたと思う」

 −−最後の塾生となりますね。

 「卒塾が近づいてきて、ようやく25期生なんだということが感じられてきました。果たして最後の塾生として、私たちはふさわしい2年間を過ごしてきたのか。今振り返ると、そう思います」

 −−やり残したことがある。

 「食事当番、掃除当番、農作業に出る人、26年の歴史があって、塾はすべてがうまく回るようになっていた。初期の塾生は収入を得る方法から考え、農家の人に仕事を頼みに行ったんだと思います。私たちはその敷いてもらったレールの上をひたすらに歩いているだけだった。自分たちで何か作り出したものがあったのかな、と感じます」

 −−最終公演「谷は眠っていた」の冒頭には、役者や脚本家を目指して富良野に集まってきた1期生がステージにかかる幕を皆で開ける場面ある。谷が目覚め始める象徴的シーンだと思いますが、25期生が同じステージに立ったら、どうすると思いますか。

 「幕を開けると思います。1期生と25期生では目の前にある幕は違うかもしれません。でも、同じ思いを持って入塾してきたことに変わりはありません。今、初期の塾生の姿を描いた舞台のけいこをしながら、その重い幕を開けなければいけないと感じています」

■古賀まどか(こがまどか)  昭和58年生まれ。福岡県出身。西南学院大学を卒業後、会社員を経て、富良野塾入塾(25期生)。  

■「谷は眠っていた」の公演日程など詳細は、富良野GROUPホームページ

 http://www.furanogroup.jp

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posted by アリイズミ ヒデヒコ at 01:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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